■座談会参加者

石原浩巳 有限会社スタンバード 代表取締役
コミュニケーションデザイナー
川路隆志 株式会社アルマ経営研究所
中小企業診断士
神田 豪 神田労務コンサルティング 代表
社会保険労務士
鈴江 武 鈴江総合会計事務所 代表
税理士・公認会計士・中小企業診断士・
社会保険労務士試験合格
濱口健宏 日建産業株式会社 代表取締役社長
  (50音順)
司会進行役は川路氏に務めていただいた。


軍師アカデミーから得た価値を探る

川路
こんにちは。今日は司会進行役というミッションもい ただきましたので、早速私からボールを投げましょう(笑)。アカデミーが終了してから岡山会場で1カ月、東京・大阪会 場で半月ほど経過しました。皆さんの中で、「何かが変わっ た!」と言う方はいらっしゃいますか?

川路 隆志

株式会社アルマ経営研究所 / 中小企業診断士
卓越したファシリテーション能力と筋の通った人間力を併せ持つ経営コン サルタント。コンサルティングはもちろん、各種教育研修では参加者のもつ 力を存分に引き出し、心にスイッチを入れ、具体的な行動を引き出していく。 アカデミー卒業後は後継者軍師会内のMBO(目標管理)経営研究会のリー ダーとして新しい軍師力の土台を構築。人と組織の成長力を経営者、後継 者、職場等の多様な視点からとらえ、現実的な人の動きの中から「実」を生 み出す人・組織支援の最強軍師への道を歩んでいる。

クライアントとの関係が深く、確かなものに

石原
はい。そのボール、いただきます(笑)。私の場合、仕事の質やクライアントからの期待が目に見える形で変わってきました。これまで打ち合わせに出て来られなかった社長が私の話に興味を持って会議に参加してくださったり・・・自分への期待のレベルが良い意味で大きく変わってきたことを肌で感じます。
川路
それは興味深い話です。何が変わったのでしょうか?
石原
私の主な仕事は、会社や商品のブランドづくり、プロモーション等をお手伝いすることなのですが、それらの持つ意味を私自身が深く、広く捉えるようになったのです。例えば、何らかの経営革新を行いたいという会社があったとき、その背景には経営者交代の問題、財務上の問題、時には株式や親子関係の問題が様々な形で影響していることが少なくありません。その問題を避けては語れない!ということもあるほどです。でも、ブランドやプロモーションの専門家でそこに踏み込む人は皆無です。いえ、気づきさえしないかもしれません。私も以前はそうでした。しかし、『軍師』となった私は相手の心情に配慮しつつ、その核心に光をあてていきます。気がつくと、打ち合わせの場に社長が現れるようになり、経営、人生の問題に踏み込んだ会話が交わされ、本質的な課題解決が動き始めます。つまり、最初に変わったのは私自身。今まで気づかなかったことに気づくようになり、今まで語らなかったことを語るようになりました。そして、気がつくと、今まで期待されなかったことをクライアントから期待していただけるようになりました。

石原 浩巳

有限会社スタンバード 代表取締役 / コミュニケーションデザイナー
柔軟かつ鋭い発想力と行動力で企業・事業のブランド、コミュニケーショ ンに活力を与える元気軍師。県境を越え、海を越えて駆け抜ける行動派の 彼女は既に貴方の街にやってきているかも!? 彼女のモットーは、とにかく 動き、自分の目で見て、耳で聴いて、手で触って・・・五感全てをフル活用 させながら状況を把握し、プロの視点で課題解決を提案、サポートするこ と。もちろんその場で有効な解決手法のブラッシュアップの努力も怠って いない。アカデミー卒業後は後継者軍師会内の研究会に所属し、人の自己 発見・成長促進回路確立の手法、組織の行動原理確立の手法を吸収。さら に深みと厚みを増しつつある「石原」は今日も前進中!? その空間がひとつ になると好評のライブ感溢れる石原流セミナーや研修を一度体感してみて は? ライブ感溢れる石原流セミナー・研修は、参加者との対話型が好評。

届けたいメッセージと「差別化」

鈴江
石原さんの話を伺っていると、専門家としての「差別化」というキーワードが見えてきますね。ブランドやプロモーションを支援する他の専門家とは違う視点、見識をもち、それを言葉で語ることができる。だから、以前の石原さんも含め、他の「その道のプロ」の方が持たない価値を石原さんが生み出し始めたということでしょう。それはとても大切なことですね。私たち専門家は、クライアントに対して「差別化」の重要性を説くのに、自分自身は「他にもたくさん存在する専門家の一人」のままで頑張っている人が多い(笑)。でも、石原さんの話からは、明確な「差別化」の兆しを感じますね。
川路
鈴江さんは、このアカデミー期間中に独立開業されました。独立にあたって「差別化」は意識されましたか?
鈴江
もちろんです。ただ、簡単ではありませんでした。私は独立までに財務会計関係で多くの実務をこなしましたし、実績もありました。それは私の強みでもありますが、ある意味で業界の「既存の常識」に流されやすく、普通にしていると、既存の会計事務所と同じような仕事に追われることになります。だから、独立当初は何をもって差別化するべきか、迷いを感じました。もちろん、後継者の軍師の切り口がその鍵を握っていることは感じていましたし、だからこそ「軍師アカデミー」に飛び込んだのですが、最初は簡単には自分の進む道が定まってきませんでした。でも、それは徐々に変わってきました。
川路
変わったとは?
鈴江
ここにいらっしゃる皆さんはご承知のとおり、後継者の軍師は、後継者や経営者の人生そのものまで視野に入れ、経営と人生の両方の問題を関連付けてとらえます。軍師アカデミーではそこに様々な角度から切り込み、「共感」と「理解」をもちつつ軍師として支援することを考え続けました。すると、自分が真に応えるべきクライアントはどんな相手で、自分の生み出す価値がどんな意味を持つかが見えてきたのです。
川路
鈴江さんは、税理士以外にも多くの資格も持たれていますし、守備範囲も広いですね。
鈴江
はい。ただし、それぞれの資格を通じて獲得した知識・技能は、言ってみれば縦割りのものにすぎず、それを結びつけ、駆使するためには、私自身の中で確固たるマインドを持ち、誰に何を提供したいのかを定める必要がありました。そこで軍師アカデミーでの学びが求心力を持ちました。私は、誰に、何を届けたいのか?を考え続けたとき、私なりのクライアント像や伝えたいメッセージが見えてきました。気がつくと、これまで自分が培ってきた専門能力全て、いえ、もっといえば人間・鈴江としての力を統合して駆使していく自分流のスタイルが見えてきました。そうなると、私は「一味違う税理士」です(笑)。
神田
独立されたばかりの鈴江さんの話を伺い、私は立場こそ違いますが、おおいに共感します。私は社会保険労務士として独立して既に10年になります。これまでは「いただいた依頼は断らない」という基本姿勢を貫いてきました。せっかくいただいた期待には応えたいという思いもありましたので。しかし、そのスタイルはもう限界。業務過多に近く、このままでは実務量的に破綻し、仕事ひとつひとつのクオリティが下がってしまいかねない状態でした。一度仕切り直しをして、「選択と集中」を進めない限り、今後のステップは描けない・・・という状況の中で受講したのが軍師アカデミーでした。そして、多様な専門家たちが集まるアカデミーの場で再度、自分の進むべき道を見直しました。今は、私らしさが出る仕事、私らしいメッセージを表現できる仕事への集中を進めている段階です。
鈴江
私が良い意味で「こんな税理士いない」と言ってもらえるように、神田さんも「こんな社労士はいない」と言われるのではないですか?