軍師への期待

下谷政弘  (福井県立大学学長)

志高き軍師の登場が新しい時代を切り拓く!

戦後日本経済の成長の屋台骨を担ってきた中小企業。現在、その多くは未曾有の大不況の中で翻弄され、過酷な経営環境に晒されています。しかし、忘れてはなりません。日本の企業はこれまでも多くの苦難を乗り越えてきました。そして、その度に鍛えられてきました。日本企業は、数々の困難を糧として世界に誇る競争力を身につけたのです。
私は今回も信じたいと思います。激動する経済環境の中に自らの活路を見出し、新しい時代を担うべき中小企業が必ず現れてくることを。もちろん、その担い手となるのは中小企業の新しい経営者たち、すなわち若き後継者たちです。彼らの爆発力が今後の日本経済の行く末を左右すると言っても過言ではありません。
ただし、彼らが立ち向かう壁は決して低いものではありません。だからこそ、私は「後継者の軍師」の活躍に大いに期待します。軍師には、その専門的な能力を駆使し、後継者の苦労と喜びを分かち合いながらともに壁を乗り越えていく同志として闘っていただきたいのです。そして、日本経済の新しい力の源となっていただきたいのです。志高き軍師の登場を心より祈念しつつ、熱いエールを送ります。

<プロフィール>
福井県立大学学長
専門は日本経済論、日本経営史等。京都大学大学院経済学研究科長・経済学部長等を歴任し、2008年より福井県立大学教授。2009年より現職。京都大学名誉教授。弊社代表神崎充、後継者軍師会会長大島康義が京都大学で師事した恩師にあたる。