河合保弘(司法書士/社会保険労務士)
中小企業の歴史を塗り替えるか!?新たなポジション「後継者の軍師」
「軍師」と言えば、山本勘助や黒田如水、片倉小十郎など、日本の戦国時代を彩った智将を思い出す方も多いかと思いますが、何と言っても最高に有名なのは、映画「レッドクリフ」でもお馴染みの諸葛亮孔明でしょう。
映画でもご存知のとおり、蜀の国から「三顧の礼」で迎えられた天才軍師・孔明は、時には味方さえも欺きながら軍略や政略を巡らせ、「水魚の交わり」と言われるまでの強い信頼関係を結んだ君主・劉備玄徳を助け、軍政両面において大活躍します。
しかし孔明には、軍師として唯一為し得なかったことがありました。
それは劉備玄徳の後継者となるべきであった子息・劉禅を正しく育成できなかったことです。
結果、蜀の国は後継者に恵まれず、孔明の尽力も空しく、最後は滅亡してしまいました。
かくの如く、世界の歴史上、軍事や政治に関する軍師は存在していても、こと「後継者を育てる」というテーマに関しては、これまで「軍師」として位置付けられる存在は無かったのです。
そして現代の日本の中小企業において、最も問題となっているのが「後継者不足」であり、また「後継者の育成」であります。
そんな中、21世紀の日本において、「後継者の軍師」という名の新たなポジションを作り出そうとするのが、このプロジェクトなのではないかと思います。
「後継者の軍師」とは、単に後継者という人を教育することばかりではなく、時には「経営の軍師」であり、また「ビジネスの軍師」「法律の軍師」「人事の軍師」「会計の軍師」として活躍しなければならない場面もあるという、大変に困難な仕事です。
しかし、今まさに中小企業が求めているのが、そのような人材なのではないでしょうか。
そして、そのような人材を作り出そうとするこのプロジェクトは、まさに時宜を得たものであると高く評価いたします。
あの諸葛亮孔明でさえ為し得なかったこの一大事業に携わる「後継者の軍師」の方々が、我が国の中小企業の「歴史を塗り替える」ことに、強く期待を寄せるものであります。
<プロフィール>
司法書士
企業再建・承継コンサルタント協同組合常務理事
中小企業に特化した企業再建・企業承継・企業再編等に関する新た な理論を立て、小説「エスコート・ランナー」シリーズをはじめ、各 種テーマの著書の執筆や、一般企業や専門家、金融機関職員等を対 象とした講演を多数行い、情報発信に努めている。









